人間は自分を知って欲しいと願う生物
人は皆自分の考えを持ち、意見をもつ。しかし、この世は人間に溢れている。故に、他人との違いを知ってもらいたい。自分を知ってもらいたいと願っている。人から愛される人物の特徴として聞き上手ということが挙げられるが、その本来の意味をわかっているだろうか。ただうんうんと頷いて、相手の言葉を反復しながら、共感すればいいというだけではない。相手の言葉や表情などから相手の核を正確に掴み取り、曝け出させることができることが本当の聞き上手である。また、相手の本性が見えてこない場合はこちらから感情をでっち上げ、否定させることで本音を話しやすい場を作ってあげることが大事。
お前は誰だ
お前は誰だ。相手と話す時は心の中でそう問いかける。
私はいつだって興味が尽きない。相手を知るというのは相手の価値観を知るということ。相手が何を大事にし、それはどうしてか。どんなバックグラウンドがあるのかを知ることを何よりも望む。相手の本性はどんな話題でも言葉、行動に現れる。そこを深く掘って行くことが大事である。そのためには相手を肯定することは重要である。
相手を観察すること、相手の言葉を大事にすること、それらはどれも上辺の言葉である。コミュニケーションの芯にあるのはいつだって「”相手へ”の興味」であることを私は願う。
だから私は心の中で問いかける「お前は誰だ」。
滑らないボケ
日常におけるボケとツッコミは相手との距離を詰めるために存在するツールである。絶対に相手依存のもの。
ボケはある程度用意しておく。ツッコミはそこから引き出す。
相手の髪型 僕もその髪型したいな→それはちょっと笑→馬鹿にしてる?→してないよ笑
相手の持ち物 これ〇〇?→〇〇→似合う似合う笑→どこが笑
周囲の状況
雨 雨男、雨女でしょ?笑→〇〇→うわー。一緒じゃーん。笑
決めつける
会話は質問→回答の連続だけではうまくいかない。重要なのは、相手が言い返しやすい環境づくり。こっち否定するのは、あってはならない。そうではなく、否定させる。そのための決めつけである。
その上でその決めつけに対しての自分の感情を織り交ぜる。否定させやすくするためである。別にユーモアなど必要ない。
大事なのは決めつけるための想像力とその決めつけに対する普通ここでいう世間一般と共通する価値観である。
人に対する安心
人に対する安心とは、どこかから湧き出てくるものではなく、その人の言動に筋が通っていることで生まれる。
これは、相手に自分を知ってもらう第一段階である。不意の思いつきや、筋の通らない行動をとるとそれは不信感につながることは想像に容易い。その行動が必要かどうかではなく、意図を理解させられるかである。
会話のキャッチボール②
会話の球種その1 まっすぐな球
真面目、真剣な内容の話がこれに該当する。まっすぐな球を変な姿勢でキャッチすることは許されない。つまり、笑ったり、馬鹿にしたりはしてはならない。しっかりと正面で受け取って、真摯に聞いてあげることが大事。どっしりと受けの構えで、相手に対してもまっすぐな球を返すことを忘れない。
会話のキャッチボール①
会話とはキャッチボールである。
自分から投げる場合、いろんな球種で相手を揺さぶることが大事。
相手が投げてきた場合、自分は素直にキャッチし、受け止めることが大事である。正面で取ってあげることが大事。ここで、正面で取らないということは、会話を放棄したと受け取られる。
この受け止めが上手い人が聞き上手で、球種を理解してその意図を汲み取ることができる人たちがレベルの高い会話をする。